階級社会 class society 2003 12 27
「ゆとり教育」は、子どもの世界にも、階級社会を作る。
たとえば、土曜日を休みとする。
これで、子どもは、うれしいと感じる。
しかし、その「うれしさ」には、2つある。
勉強ができる子どもには、勉強できる時間が増えて、うれしいと感じる。
勉強ができない子どもには、遊ぶ時間が増えて、うれしいと感じる。
これは、学力という点で、正に、弱肉強食となる。
弱肉強食とは、英語で、「jungle law」という。
勉強ができない子どもには、繰り返し、時間をかけて、教える必要がある。
それなのに、なぜ、授業の量を減らすのか。
人生で最高に記憶力がよい時期に勉強しないで、いつ勉強するのか。
21世紀は、大学で勉強することを、高校で勉強するようになるのです。
過去の歴史も、そうだったでしょう。
100年前は大学で学んでいたことを、今は高校で学んでいるでしょう。
このように、教育は進化していくのです。
これは、人類の進化と言ってもいいのです。
「ゆとり教育」は、これと逆のことをやっていたのです。